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アーカイブ: 1月 2026

【治療した歯がまた虫身に…】歯の寿命を縮める「二次カリエス」の正体と対策

虫歯治療を終えたはずの歯が、数年後に再び痛む…。その原因は「二次カリエス(二次う蝕)」かもしれません。二次カリエスとは、一度治療した歯が再び虫歯になることで、実に虫歯全体の約8割がこの再発であるというデータもあります。

つまり、多くの場合、虫歯は「新しくできる」のではなく「治療した場所から再発」しているのです。この負の連鎖は、確実に歯の寿命を縮めます。今回は、二次カリエスの原因を解明し、その連鎖を断ち切るための具体的な方法を解説します。

なぜ治した歯が、また虫歯になるのか?

二次カリエスは、詰め物・被せ物と天然の歯との間にできた「わずかな隙間」から虫歯菌が侵入することで発生します。人工物と歯の境界線は、お口の中で最も虫歯になりやすい弱点です。この危険な隙間ができてしまう主な原因は3つあります。

  1. 人工物の「経年劣化」
    お口の中は食事による温度変化や、噛む力による負荷が常にかかる過酷な環境です。特に保険適用で使われるプラスチック系の素材(CAD/CAM冠など)は、水分を吸収してわずかに変形したり、すり減ったりします。こうした経年劣化が、歯との間に隙間を生じさせる最初の原因となります。
  2. 接着剤の「寿命」
    詰め物や被せ物は歯科用のセメントで固定されていますが、これも永久的なものではありません。唾液によって少しずつ溶け出したり、成分が劣化したりすることで接着力が弱まり、やがて目に見えない隙間ができてしまいます。
  3. 毎日のケアの限界
    詰め物と歯の境目にできるわずかな段差は、歯垢(プラーク)の格好のすみかとなります。歯ブラシの毛先が届きにくいため、丁寧に磨いているつもりでも汚れが残りやすく、そこから虫歯菌が内部へ侵入してしまうのです。

再治療が「歯の寿命」を確実に縮めるという事実

二次カリエスの最も厄介な点は、自覚症状が出にくいことです。詰め物の下で静かに進行するため、痛みを感じたときには虫歯がかなり大きくなっているケースが少なくありません。

そして、再治療のたびに歯はさらに大きく削られます。歯は一度削ると再生しないため、治療を繰り返すほど構造的に脆くなっていきます。

初回治療 → 二次カリエスで再治療 → さらに大きな詰め物へ → 神経を抜く治療 → 被せ物へ → 最終的には抜歯

この流れは、多くの歯がたどる末路です。再治療は、歯を失うまでのカウントダウンを早める行為に他なりません。だからこそ、歯科治療で最も重要なのは「今回の治療を“最後の治療”にする」という意識を持つことです。

「二次カリエスの連鎖」を断ち切るための2つの戦略

では、どうすればこの負の連鎖から抜け出せるのでしょうか。その鍵は「精密なセルフケア」と「再発しにくい素材選び」にあります。

戦略①:弱点を狙う「精密セルフケア」
二次カリエスを防ぐには、磨き残しが多い「リスク部位」を意識したケアが不可欠です。狙うべきは、まさに「詰め物と歯の境界線」。歯ブラシだけでは、この部分の汚れは落としきれません。デンタルフロスや歯間ブラシを必ず毎日の習慣に取り入れ、歯と歯の間や詰め物のキワに潜む歯垢を徹底的に除去しましょう。

戦略②:そもそも隙間を作らせない「素材選び」
セルフケアを完璧に行っても、素材自体の劣化を防ぐことは困難です。そこで重要になるのが、「そもそも二次カリエスの原因となる隙間ができにくい素材を選ぶ」という視点です。

その代表的な選択肢が、自費診療となる「セラミック」や「ジルコニア」です。これらの素材は、保険の素材に比べて再発リスクを大幅に下げることができます。

【セラミック・ジルコニアが再発を防ぐ理由】

  • 適合性が高く、隙間ができにくい
    精密な型取りとコンピュータ制御によって、歯とミクロン単位でぴったり適合するものを作製できます。これにより、細菌が侵入する原因となる初期の隙間を最小限にできます。
  • 汚れ(プラーク)が付着しにくい
    表面が陶器のようにツルツルしているため、プラークが付着しにくい性質があります。細菌のすみかを作りにくいため、虫歯菌が繁殖するリスク自体を低く保てます。
  • 劣化・変質しにくい
    セラミックやジルコニアは水分を吸収しないため、お口の中で変形したり、変色したりすることがほとんどありません。長期的に安定した状態を保てるため、経年劣化による隙間の発生を防ぎます。

もちろん、自費診療のため初期費用は高くなります。しかし、再治療のたびに通院する時間と費用、そして何よりも大切な歯を削り続けるリスクを考えれば、長持ちし、歯の寿命を守れる優れた素材を選ぶことは、あなたの将来の健康に対する価値ある「投資」と言えるでしょう。

虫歯の治療は終わりではなく、「歯を守る新たなスタート」です。一度治療した歯をこれ以上傷つけないために、日々のケアを見直し、将来を見据えた治療の選択をすることが重要です。ご自身の歯に最適な選択は何か、一緒に考えていきましょう。どんなことでもお気軽にご相談ください。

明石市、西明石駅徒歩1分の歯医者

にしあかし歯科 Tel:078-925-3333

 

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