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虫歯予防の切り札!フッ素の効果と正しい使い方

こんにちは!にしあかし歯科です。

今回は、歯の健康を守るために欠かせない「フッ素」について、その効果から安全性、日々のケアでの取り入れ方まで、分かりやすく解説します。「フッ素は歯に良いらしいけど、詳しくは知らない」という方はぜひご覧ください。

フッ素ってそもそも何?

フッ素は、歯医者さんだけの特別な薬品ではなく、自然界に広く存在するミネラルの一種です。実は、緑茶や紅茶、わかめやイワシなどの海産物をはじめ、私たちが普段口にする多くの食品に含まれている身近な成分なのです。

虫歯を防ぐ!フッ素の3つの力

フッ素が虫歯予防に絶大な効果を発揮するのには、主に3つの働きがあります。

① 歯の修復を助ける(再石灰化の促進)
食事で酸性に傾いた口内では、歯の表面からカルシウムなどが溶け出します(脱灰)。フッ素は、この溶け出した成分を歯に戻し、初期の虫歯を修復する「再石灰化」を力強くサポートします。

② 歯質を強化する
歯の主成分「ハイドロキシアパタイト」は、酸に弱い性質があります。フッ素が作用すると、より酸に強い「フルオロアパタイト」という構造に変化します。これにより、歯自体が酸に溶けにくい、虫歯への抵抗力が高い歯に生まれ変わるのです。

③ 虫歯菌の働きを弱める
フッ素には、虫歯菌の活動を抑え、酸を作り出す働きを邪魔する効果があります。就寝前に使えば、寝ている間の菌の増殖も抑えられ、朝の口臭予防にも繋がります。

なぜ子供のフッ素塗布が重要なの?

生えたての乳歯や永久歯は、まだ歯の質が弱く、虫歯に対して非常に無防備です。この最もデリケートな時期にフッ素を作用させることで、歯質を効率的に強化し、将来虫歯になりにくい丈夫な歯の土台を作ることができます。

「プロケア」と「セルフケア」で効果を最大に

フッ素の効果を最大限に引き出すには、歯科医院でのケアと自宅でのケアの両立が鍵となります。

【プロケア】歯科医院での高濃度フッ素塗布
歯科医院では、市販品の数十倍にもなる9,000ppmという高濃度のフッ素を使用します。これは歯科医師や歯科衛生士の資格がないと扱えないもので、歯質を強力に強化します。特に、永久歯が生えそろう14~15歳頃までは、定期的な塗布が非常に効果的です。また、歯茎が下がり歯の根元が露出した大人の「根面う蝕」予防にも有効です。

【セルフケア】毎日のフッ素入り歯磨き粉
ご自宅でできる最も効果的なケアは、フッ素入りの歯磨き粉を毎日使うことです。現在、市販で最もフッ素濃度が高い製品は1,450ppmです。歯磨き粉を選ぶ際の参考にしてください。
そして重要なポイントが一つ。歯磨き後のうがいは、少量の水で1回程度に留めましょう。これにより、フッ素がお口の中に長くとどまり、効果をしっかり発揮してくれます。

フッ素の安全性について

高濃度のフッ素と聞くと、安全性を心配されるかもしれません。確かに、フッ素を一度に大量に「摂取(飲み込むこと)」すれば、急性中毒を起こす可能性があります。
しかし、歯科医院での処置は歯の表面への
「塗布」**であり、使用量も管理されているため、中毒が起こることはまずありません。これは日常の歯磨きも同じです。正しく使えば、フッ素は非常に安全で効果的な虫歯予防法です。

まとめ

フッ素は、歯を修復・強化し、虫歯菌から守る頼もしい味方です。
年に数回の「プロケア(歯科医院でのフッ素塗布)」と、毎日の「セルフケア(フッ素入り歯磨き粉の使用)」を組み合わせ、生涯健康な歯を維持していきましょう。ご自身のケア方法について気になる点があれば、お気軽にご相談ください。

明石市、西明石駅徒歩1分の歯科医院

にしあかし歯科 Tel:078-925-3333

 

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